ヨガマットの選びの基本をインストラクターが解説

ヨガマットを購入する時、皆さんはどんなところを重視して選びますか?

安いヨガマットが欲しい!
わたしは可愛いヨガマットが欲しい!

本格的で長持ちするヨガマットが欲しい!

ヨガインストラクターという仕事上「どれがおススメですか~?」と聞かれることが多いわたしですが、自分のお気に入りを紹介しても人によってマットに求める観点が異なってくる為、なかなか相手の要望にフィットしないこともあります。

人の数だけ目的・好み・予算が異なるわけですから当たり前ですよね~笑

何度かこの失敗をして以来、皆さんの相談に対して一律でこんな風に答えています。

「最低限押さえるべきポイント押さえたら、後は予算や好み、目的で選んでください」

購入時にどんなところに気を付けたらいいか?だけ丁寧にお伝えして後は好みと予算で探していただくようにしたところ、皆さんそれぞれが満足のいくヨガマットを購入できる結果になりました。

今日はそんな『ヨガマット選びで抑えるべき最低限の基本』をブログに来てくださった方にも公開させていただきます。

ヨガマット選びで必ず押さえたい3つの基本

これをお読みの方はこれまでにもヨガマットに関する記事やショッピングサイトをご覧になられたかもしれません。

マットには素材、値段、デザインなど色んな種類があって、見れば見るほどに「どれが正解なのかわからない・・」なんて風に頭を悩ませてしまってたのではないでしょうか?(昔の自分はまさにこれでした)

安いマットじゃダメなのか?
最初からいいマットを買うべきなのか?
欲しいマットの厚みが自分に適しているのか?
見た目の可愛さより性能を重要視するべきか?

などなど…

情報の多さに惑わされて、自分がマットに何を求めるか?が見えなくなってきませんか?

世界中に莫大な量のヨガマット商品がある中で、一体どれを選んだらベストチョイスなのかわからなくなってしまいますよね。

実はすごくシンプルに三つのポイントだけ確実に抑えればOK

あとは自分の好みや目的、予算に応じてチョイスしていただけます。

(手っ取り早くお勧めマットだけを知りたい方はポイント別おすすめヨガマット15選まで一気にジャンプしてください)

ポイント① サイズ

まず一つ目のポイントは厚みと大きさです。

要は『ヨガマットのサイズ(寸法)』ってことですね。

自分の身体と目的にあった大きさ・厚さのものを選ぶようにします。

な~んて言うと難しく聞こえますが、別になんてことはないですから安心してください。

大きさ

サイズについてはごく一般的なヨガマットの大きさであればOKです。

時々百円ショップ等でサイズが小さいヨガマットが売っているんですけど…

そういう商品はマットとしての最低限の機能を果たせないので、小さめサイズだけは避けるようにしてください。

大体60cm×180cm前後あればOKです。(多少前後しても構いません)

男性でも女性でも一律このサイズのヨガマットで大丈夫です。

厚み

サイズの次は厚みです。

厚みについてはちょっとだけ慎重に選ぶようにしましょう。

たかが厚さですが、厚さの違いだけでヨガマットとしての性能・目的が全然異なってきます

厚み別の用途・目的を簡単にまとめると

  • ~2mm…簡易マット用(持ち運び重視のセカンドマット向け)
  • 3~3.5mm…常用(メインとして使えないことはないがちょっと薄め)
  • 4~8mm…常用(メインのマットに最も適している厚さ) ☜まずここを選べば間違いない
  • 8mm以上~…特殊なマット(持ち運びには適さない)

結論を言うと、一般的に「これを買っておけば間違いない厚さ」は4~8mmくらいです。

初めてヨガマットを買う方は特殊な目的でヨガマットを買う場合を除き、これ↑以外の厚みのヨガマットは選択から外してしまってOK。

薄いマット(~2mm)はトラベルマットと呼ばれるたぐいのもので、旅行でマットを持っていく時やちょっとしたヨガの時に使うのに適しています。ものすごくざっくりと説明すると「緊急時用マット」的な感じです。

持ち運びの楽さを重視して作られている商品でコンパクトにはなりますが、メインのマットとしては向きません。

他にメインのマットがある人が『第二のマット』として補助で使うのが一般的です。

メインのヨガマットとして恐らく90%以上の人が使っている厚さが、3~8mmの厚さのものを使っておられると思います。

でも、4mm以下はちょっと薄めで物足りないかな?って感じですし、8mmを超えてくると厚すぎて持ち運びや使いやすさに難が出てきます。

『骨が角ばった体型で4~8mmマットだと痛い!』という方や、身体に痛みを抱えておられる方がマットに厚みを求める場合は、9mm以上のマットを選んでください。

ただ、厚いマットは厚さがある分バランスがとりにくかったり、重くて持ち運びが難しくなるという難点があることは覚えておいてください。厚ければ厚いだけ良いというわけではないのがヨガマットです。

特殊な例を除き普通にヨガをする分にはあまり厚さにはこだわらず、4~8mmのマットを買えばいいとだけ頭に入れておきましょう。

ポイントまとめ
特別な場合を除き4~8mmの厚さのマットを選べばOK!

ポイント② 安全性

最近では安い商品がすごく増えてきて、数百円出せばヨガマットが買える時代になりました。

でも、この安いヨガマットというのは安全性に疑問が残る商品が多いです。

安いヨガマットに使われているのはPVC(ポリ塩化ビニル)という素材が殆どなんですが、PVCは人体に有害性があることが示唆されている化学合成製品です。

PVCの製造過程では沢山の化学物質が使われていて、その内のいくつかには毒性が確認されています。

PVCの健康被害として科学的に結びつきが確認されている症状としては、中枢神経系の抑制、吐き気、頭痛、めまい、肝臓障害、退行性骨変化、血小板減少症、脾臓の拡大、乳がん、および死(←!!!)などがあります。

知らず知らずに使って、気が付かない間に原因不明の体調不良に悩まされるなんてことにもなりかねません。

有害性の無いように配慮して作られたPVCも沢っっ山あるので全てのPVCが一律で人体に有害とはいえませんが、安全性への言及がない質の悪いPVCは自身の健康の為に避けておいて損はありません。

是非、自身の健康のために『マットの安全性』には気を払っていただきたいと思います。

ポイントまとめ
値段だけに目を向けず、安全性について表記のある商品(または心配の要らない商品)を選ぼう

ポイント③ 目的に応じた素材

サイズ・安全性と来て最後に抑えるべきポイントは『マットに使われている素材の適性』です。

ヨガマットと一言で言っても、原料となる素材は様々。

先ほど安全性のところで触れたPVC(ポリ塩化ビニル)はマット素材としてはもっともポピュラーですが、この他にも天然ゴムや麻、TPE(高分子エストラマー)やPER(ポリマー環境樹脂)など様々な素材からできたマットがあります。

これらの異なる素材はそれぞれが長所・短所をもっています。

その特性によって自分の目的に合う合わないがありますから、『自分がヨガマットに求めるもの(目的)』に応じてうまく選ぶ必要があります。

今回はよりポピュラーに販売されている素材3つに絞って、マット素材の長所・短所・特性を簡単に紹介させていただきますね。

素材その① PVC

先ほど『安全性』についての項目で紹介した素材がPVC(ポリ塩化ビニル)

市販されているヨガマットの70%くらいはPVCなんじゃないかな?というくらい、汎用されているヨガマット素材です。

PVCの特徴はこんな感じ。

価格帯 数百円~本格的な価格まで多数あり選べる
種類・色柄 かなり豊富
対応レベル 初心者~中・上級者まで使える様々なレベル向け商品がある
重さ 普通
べたつき・ぺかつき 商品によるがあり
におい 商品によるが強い
ホットヨガ対応
安全性・エコ度 商品により有害なものも。燃やすとダイオキシンを発生させる
耐久性 商品に寄りけりだがごく一般的
マット性能(グリップ力) 最高とは言えない

とにかく価格帯の広さと種類の豊富さはPVCの右に出るものは無いです。

予算を低く抑えたい方や色柄にこだわりのあるマットを選びたい方はPVC製のマットを選ばれるのが近道です。

マットとしての性能であるグリップ力はまあまあです。中・上級になってくるとPVCのグリップ力では物足りなくなる人が多いですが、入門編としては十分です。

価格、デザインや種類の豊富さ、マットとしての機能性を考えると最も手に取りやすくバランスが良いのがPVC製のマットと言えるでしょう。

お財布に優しく選べて楽しい、マット性能もそこそこもPVCのヨガマットですが、化学製品なだけに気になる点もやはりあります。

PVCの最も懸念すべき点は可塑剤として添加されている有害な物質。

夏の気温やホットヨガ等で温まると添加物が溶けだし、場合によっては有害な物質が皮膚に付着したり吸い込んでしまう可能性もあります。(小さな赤ちゃんは舐めてしまうことも)

溶けだした添加物はニオイとなり、ペカペカとべたつく原因にもなります。

くどいようですが、PVCのヨガマットを購入する時は『安全性に配慮された商品』を選ぶようにしてしましょう。

素材その② TPE(熱可塑性エストラマー)

近年エコ素材として主流になりつつあるTPE(熱可塑性エストラマー)

TPEは高分子のプラスチック。PVCの弱点であったエコ問題をカバーし、使いやすく性能の高いマット作りを実現しています。

リサイクル可能かつ有害なダイオキシンを発生させないとして、今後最もポピュラーになるであろう注目の素材でございます。

価格帯 3000円前後~
種類・色柄 豊富
対応レベル 初心者~中・上級者まで使える様々なレベル向け商品がある
重さ 軽い
べたつき・ぺかつき 少ない
臭い 少ない
ホットヨガ対応 可(ただし、著しい高温は変質するので避けること)
安全性・エコ度 リサイクルが出来る。燃やしてもダイオキシンが発生しない。大きな問題になっているような有害物質が含まれない
耐久性 まずまず
性能・グリップ力 あり

以前はそれほど種類が無かったTPEマットも、今はヨガブランド各社が商品販売をしているためかなり選べるようになりました。

TPEはとても軽く、ヨガマットを持ち運びする時のストレスがかなり減ります。仕事帰りや徒歩でヨガに向かう方には軽量なTPEマットがおススメ。

マットとしての性能(グリップ力や耐久性など)も十分高性能です。一度買ったらしばらく使えるような、満足が続くヨガマットを実現してくれます。

こんな”エコで使い勝手が良いTPEのヨガマット”ですが、実はいくつか難点もあります。

一つ目は価格。PVCマット程の手の届きやすい商品はあまり見かけません。安くても3000円弱くらいから。

予算を安く抑えたい人にはお勧めできないマット素材です。

また、熱可塑性というネーミングの通り、熱が加わる場所ではマットが変質してしまう恐れがあります。

気温程度の温度(~40度くらい)では問題ありませんが、高温になる場所(夏の車内など)での保管は避けるようにしましょう。

TPEマットは先に紹介したPVCマットよりは性能・エコ度が高く、この後紹介する天然ゴムのヨガマットよりも安く軽いので、今回紹介した3つの素材の中では最もバランスの取れたマットと言えます。

総評としてすごくバランスが取れている素材です。

オールマイティでそこそこの品質・性能のマットが欲しい方はTPEのヨガマットを選んでおくのが間違いないかと思います。

素材その③ 天然ゴム

これまで紹介したヨガマット素材よりも更にエコで性能が高いのが、最後に紹介する”天然ゴム”です。

価格帯 10000円前後~
種類・色柄 そこそこ豊富
対応レベル 初心者~中・上級者まで使える
重さ 重い
べたつき・ぺかつき 少ない
臭い 天然ゴム特有のにおいがある
ホットヨガ対応
安全性・エコ度 リサイクルが出来る。土壌で分解され、土に返る。
耐久性 まずまず
性能・グリップ力 あり

天然ゴムはその名の通り天然のゴムから出来ており、土に返した時に数年かけて自然分解されます。

リサイクル可能なTPEもエコな素材ではありましたが、土壌に返る天然ゴムは地球にとってはより優しい素材です。

更に、合成化学物質ではないので人体に有害なケミカルの心配をする必要がありません

天然ゴムのマットはグリップ力が抜群に良く、上級ヨガをする人になればなるほど皆天然ゴムのマットを好んで使用している傾向にあります。

天然ゴムのヨガマットは「一生もののヨガマット」と呼ばれるような高性能商品ばかりです。一度買えばかなり長い期間使えます。

マットに健康不安や心配を覚えず、地球に貢献しながら、最高のパフォーマンスを引き出してくれるのが天然ゴムのヨガマットです。

残念なことに、こんなパーフェクトに見える天然ゴムのヨガマットにもいくつか弱点があります。

一つ目は値段。これまで紹介した二つの素材(PVCとTPE)に比べると、断トツで値段が高くなります。

二つ目は臭い。天然ゴム特有のゴム臭がします。天然の臭いなので有害ではありませんが、臭いが嫌な方には気になる香りです。

最後の問題は重さ。天然ゴムのマットはとても重いです。

同じ厚さ・大きさなのにPVCやTPEの2~3倍の重さがある商品もあります。

厚みがある天然ゴムマットは持ち運びするのがかなり難儀な重さのものも。

それゆえ、天然ゴムのヨガマットはどちらかというと自宅でのプラクティス向きマットと言えるでしょう。

週に何回も外に持ち歩いて使うのにはあまり向きません。(車での移動なら問題はないですが)

徒歩でクラスやスタジオに通われることがメインの方、会社帰りにヨガに向かう方などは、天然ゴム特有の重さが足かせになってくると思います。

そんな弱点はあるものの、それでもなお本当にエコフレンドリーでず~っと使える高品質マットが欲しいと思われているのであれば、天然ゴムのヨガマットをお勧めします。

ポイントまとめ
安くて種類豊富なPVC・軽くてリサイクル可能なTPE・性能が高くて本格的な天然ゴム。自分の求めるものが何か?でマット素材を選ぼう!

ヨガマット選びの基本まとめ

某大手ショッピングサイトで『ヨガマット』と検索すると検索結果は何万件にものぼります。その中から本当に満足のいくものを選ぶのは至難の業としか言いようがありませんね。

繰り返しになりますが、ヨガマットは

①サイズ ②安全性 ③自分に合った素材

の三つをあらかじめ定めてから選ぶと、かなりチョイスが楽になります。

わたしの場合は、初心者の頃は値段重視のPVCマットからスタートし、ヨガが楽しくなってくるにつれ高性能PVC変更、現在は地球環境と人体への安全性を重視して天然ゴムのヨガマットを使用しています。

自分のレベル、ヨガへのモチベーション、ヨガの習慣具合などに合わせながら、ヨガスキルと共にマットもステップアップしていくと楽しいかもしれません。

逆に最初から本格的な一枚を買って、一生使い続けるのもまた渋くて格好いいですね。

ヨガマットに万人共通の正解はありません。

是非皆さんも、自分の個性に合った自分だけの最良の一枚を見つけてみてください。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です